当講座では、患者アウトカムの改善 に直結することを目的とした 臨床研究 をすすめています。
人工呼吸管理、集中治療後症候群(post intensive care syndrome: PICS)、感染制御が主な研究テーマです。

人工呼吸管理 については、呼吸仕事量を減じた快適性の高い人工呼吸、自発呼吸との同調性が高い人工呼吸、医原性肺損傷を防ぐ人工呼吸を模索しています。近年は、人工呼吸器誘発性横隔膜機能障害(ventilator-induced diaphragmatic dysfunction)に影響する要因について臨床的検討を行っています。また、酸素療法・人工呼吸中の鎮静が睡眠の質に与える影響の研究を継続的に行っています。

PICS はICU在室中あるいは退院後に生じる運動機能障害,認知機能障害,精神障害からなる2012年に米国集中治療医学会が提唱した新しい病態です。長期予後に影響を与えることがわかっています。我々もICU患者の長期的なQOLに対する関心の高まりを受けて、ICU在室中の運動機能障害(上下肢筋)の発生状況・発生要因・予防について研究を行っています。

感染制御 については、集中治療領域で特に問題となるカテーテル関連血流感染の予防、抗菌薬の体内動態、救急患者におけるグラム染色の効果的利用について継続的に研究しています。

 

現在進行中の臨床研究

業績集

 

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