新人インタビュー④ 布村 俊幸

新人インタビュー、大トリは布村俊幸先生です。聞き手は私、板垣です。
布村先生は既に救急科専門医をお持ちですが、このたび高知より地元の徳島に戻られ、私たちの仲間になってくれました。徳島県立中央病院ICUでの勤務の間にお話を伺いました。


(板垣)まず自己紹介をお願いします。

(布村)ぬのむらとしゆきです。「集学のヌノムラです」と電話口で言うと、「集学にノムラ先生はいません」と電話を切られました。早く認知されるように仕事します。

(板垣)ちょっと状況がよくわかりませんが、手痛い洗礼でしたね。初期研修以来?久しぶりの大学病院勤務はいかがですか。高知赤十字とはやはり違います?

(布村)高知日赤ではERから手術室、ICUまで満遍なくしていましたので楽しかったです。久しぶりの大学勤務ではICU専従医として小児からCOVID-19まで診て、こちらも毎日楽しいです。

(板垣)布村先生は以前徳大ICUで働いたことがありますが、先生から見てどんな医局ですか?

(布村)医局員がみんな仲良く、コミニュケーションが非常にとりやすいところが特徴でしょうか。以前いらした小野寺先生や中瀧先生、奥田先生もそうでしたが、ベッドサイドでのレクチャーやディスカッションが楽しかったです。今も大藤先生や板垣先生がベッドサイドで指導してくれるので、これはすごい贅沢やなぁと思いながら働いています。

(板垣)オールマイティに急性期医療の経験を積んできた布村先生ですが、どういった時に一番やりがいや達成感を感じますか?

(布村)患者さんが元気になったり、家族の方と楽しそうに話しているのを見るのが一番達成感を得られる瞬間です。一方で、どうしても病状が良くならない時には、家族の方と一緒に残された時間をどう過ごしてもらうかを考えて実行していくことも急性期のやりがいの一つだと思っています。

(板垣)布村先生の徳島県立中央病院での仕事ぶりを見ていると、家族への気配りがすばらしいです。また、いつも骨惜しみしないで働くので看護師や他科の医師からの信頼も厚い。もしかしたら、そのふわふわ帽子に人気の秘密が?いつからそのスタイルなの?

(布村)ふわふわ帽子は前任地である高知日赤救急部の正式ユニホームで、行った初日にかぶり初めて今も続けています。ホンマは救急部15人のうち3人だけがふわ帽かぶってました。ふわ帽三兄弟と研修医たちに裏で呼ばれていました。

(板垣)ちなみに、そのちょび髭は高知の御大へのオマージュ?

(布村)ええ、高知の御大(高知日赤の前救命救急センター長。現高知大学教授の西山謹吾先生)へのオマージュです。髭だけでなく名実ともに徳島のミスター救急となれるように頑張ります。

(板垣)最後に、今年の抱負をお聞かせください。

(布村)今年の目標は二つです。一つは集中治療専門医と呼吸療法専門医の取得です。ボチボチ勉強します。もう一つは医局員として、徳島県の救急集中治療医として、入局者・救急集中治療を志す人を増やすことです。急性期の病態はダイナミックで、治療や自分の介入の結果が目に見えて現れます。学生さんや研修医の先生とこの楽しさを分かち合いたいと思います。いつでもなんでも話しかけてください!!

(板垣)ありがとうございました。どうぞよろしくお願いします。

 


(編集後記)布村先生には私と同じER・災害医療診療部に所属してもらっています。徳島県の急性期医療の担い手を育てることを命題として、県立中央病院を主なフィールドとして活動している県の寄付講座なのですが、布村先生はすでに徳島県の急性期医療の未来を案じてくれていました。頼もしい限りです。これからの活躍を期待しています!

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